私と丹田式発声法の出会い

I.T 様

私と丹田式発声法の出会いは、心斎橋のヤマハ講習会三期目のことでした。

「声帯は息の通り道」
「力みは最大の敵である」
「自然から逸れたらベルカントではない」

まさに目からウロコ。
私が求めていた声楽はこれだと思いました。
月1回のヤマハと 随時、奈良町のホールや高槻の公民館等に通いました。

九年前の七月末、青天の霹靂と言うべき髄膜腫という脳腫瘍が私の左前頭葉で発見され、
まさかのまさか頭の内が真っ白になりました……。
入院、開頭手術、二か月入院しましたが、一か月すぎてから、フッフッフッの丹田呼吸を
思い出して励みました。十月に漸く退院しましたが、それから本当に様々な症状に悩まさ
れました……。
一人での外出が許可されたのは四年あまり後のことでした。

今も三か月毎に通院し、年一回はMRIでの脳ドックを受けていますが、五月の検診の後に主治医の先生から
「病状が安定していますね。」
と不思議がられ、丹田呼吸のことを話してきました。
ずっとコツコツ続けてきたおかげと確信しています。

門前 啓子
メッセージを下さったIさんは70代の主婦の方です。とても澄んだきれいな声の持ち主で、今ではイタリア歌曲のSebben,crudeleや Amarilli等、丹田からのきれいな響きで、自由自在に歌いこなされています。
病気で入院される時「私は、この丹田式発声法で歌をうたいたいから、必ず治して帰ってきます。」と力強くおっしゃった言葉が、今でも思い出されます。頭の手術ですから私もとても心配しました。しかし後遺症もなく大丸での講習会の後、イタリア歌曲を元気に朗々と歌って下さったのは、とても印象的でした。天性の美声と努力とが相まって、しっかり地に着いた実力をつけてこられたと思っています。
今後も夢を持ち続け歌っていきましょう!プロの歌い手でなくても立派に歌曲を歌うことができる、そんな『丹田式発声法( 門前メソード)』 の実証者となっていただきたいと思います。楽しみにしています。