日本の子供たちを、世界に通ずる歌声に導く夢を抱いて、45年の年月がたちました。ソリストとしての自分と決別し、イタリアベルカント唱法の最盛期にジーリやデルモナコを育てたマエストロ・アンドレア・バランドーニに師事、ゼロから再出発しました。「リキミは最大の敵である」「自然な発声からはずれたらベルカントではない」と常々おっしゃっていたバランドーニ先生のお陰で、私も長年かけてどんな声がいい声で、どうすればよい声が出るのかというメカニズムを体得させていただきました。

師に許可を得て30年前よりベルカント唱法の根幹の部分を自分なりに分析、体系づけて、だれでも教えられるシンプルな指導法を編み出し、一生懸命一人で小学校回りをしながら学校の先生方に伝え始めました。日本中の小学生がみな、子供時代に正しい丹田呼吸を身につけることができたら、胆力もつき、正しいものの見方ができる豊かな心と声の持主が増え未来はすばらしいのではないかと夢を語り続けてきました。正しい丹田呼吸を身につけることはいろんな意味で自分を育てることになりますので、この呼吸法を日本中に伝えたかったのです。毎日少しずつコツコツと1日1分~2分継続するだけで「声・心・体」のお掃除ができるのですから…。

今30年経ち世の中で呼吸法が見直されだしています。いよいよ、ヴォイストレーナー養成機関として、大きく第1歩を踏み出すときが来たと判断いたしました。

本来ヴォイストレーニングは1対1でコツコツと積み上げていくものです。続けていくうちにヴォイストレーナーとしての耳が育ってまいります。自分本来の「天使の声」を取り戻して、誰でも歌が唱え歌が好きな人になって頂けるよう、研究所から「正しい声を育てる」ヴォイストレーナーを多く輩出し、そこで学んだ方々が声・心・体を育てることに人生の喜びを感じて頂けますように、これからも夢実現に向けて精進してまいります。

合唱指導されている方々も、よりよいハーモニーづくりに、ぜひ「門前式発声法」をお取り入れください。


門前啓子プロフィール


インタビュー番組『トップの言魂』前篇
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インタビュー番組『トップの言魂』後篇
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