天使の歌声を目指して

O.M様

現在、小学校で音楽専科をしています。今回は、校内の研修会で、1年生の研究授業をした時のことをお伝えしたいと思います。

毎時間、丹田を意識して‘フー’と呼吸し、少し起声(エンゼル・ヴォイスは導入していないので形だけですが・・・)をしてから授業を始めており、研究授業でもいつも通り行いました。すると、その後の反省会で、「呼吸の練習をしているうちに、クラス全員の背筋が伸びてきて、毎時間の積み重ねを感じた。」という感想をいただきました。そこで、これまで同じ学校の先生方に門前式発声法のお話をしたことはなかったのですが、せっかく気付いて下さった方がいたので、思い切ってお話ししてみました。丹田を意識した呼吸法を私自身も勉強中であること、それを授業に取り入れることで子どもたちの歌声が少しずつ変わってきていること、しかしすぐに成果がでるものではないので、これからも指導を続けていきたいと思っていることをお話ししました。その説明を聞いて、今度は別の先生が「秋の校内音楽会で4年生(私が担当しているもう1つの学年)の歌声が良いと感じたが、それは偶然ではなく、この発声を取り入れているからなのですね」と言って下さいました。

他の先生方に受け入れてもらえるか心配で、エンゼル・ヴォイスの導入には踏み切れず、1年ぐらい前から丹田を意識した呼吸だけ続けてきました。すぐに結果に結びつくわけではないので、自分一人で取り組みを続けることに不安を感じていたところ、今回の研究授業で違いに気付いてもらえたことが、大きな一歩だと思っています。感想を言って下さったお二人の先生は学級担任をされていて、音楽を専門とする方ではないのですが、そのような方の心に響くということは、やはり門前式発声法は本物なのだと改めて思いました。
今後も門前式発声法を地道に続け、‘天使の歌声’を目指していきたいと思います。

門前 啓子
O.Mさんは、音楽大学受験生として、高校生の時にお出会いしました。高校生の時から、もうすでにバランスのよい性格の持ち主で、ピアノも実力派の聡明な方でした。
私の本をヤマハで買い求めて、講習会に参加してくださいました。昔の教え子が、りっぱな音楽の先生になって、又、集ってきてくださり、感謝です。
少しずつでも伝え続けて頂き、若い力で、これからもますます多くの子供達に、ご指導くださることを期待しています。ありがとうございました。