ごあいさつ -2021.4

会員の皆様お元気ですか。今年は桜の花も 3 月末には満開になりました。
この原稿を書いている 4 月 10 日には、庭の鉢植えの牡丹の花が、16 本いっぺんに満開、見事に真っ赤な花を咲かせています。藤の木も、薄紫の花がきれいに咲いています。まるで4 月 5 月 6 月と、季節が 3 ヶ月一緒に来たかのようです。花達も何か異変を感じているのでしょうか?急に、寒くなったり暑くなったり、日本列島そこら中で地震が起こっていますしコロナウイルスもまた変異をして暴れだしました。
コロナ感染もいつまで続くのか、世界中が萎縮し経済も厳しくなってきています。世界が目に見えない小さな小さなウイルスに翻弄され続けています。しかし、イライラや不安・恐れなどマイナスの思いは、免疫力を低下させます。そして人間の持つエネルギーを萎縮させてしまいます。こんな時代だからこそ、一日一生の思いで、毎日元気に暮らせていることを感謝し、明るく前向きに、積極的な心を忘れずに生きていきましょう。自分の心を調和させ楽しく過ごしましょう。これが、不気味なウイルスに打ち勝つ一つの方法だと思います。

先日 NHK で、コロナ禍で家庭不和になった父・母・娘に合気道の呼吸を実践してもらい、イライラが収まり喧嘩が少なくなった話をされていました。そこで、合気道の先生が、イライラや不安を消すにはフッと鋭い息を吐くと不安が消え、フ―と長い息を吐くとイライラが消える息を吐くとリラックスできるし、リキミが取れるというお話をされていました。
いよいよ、息の大切さが見直されてきました。生命維持で自由に自分の体と心を調整できるのは、唯一、呼吸のみです。丹田式呼吸法をマスターすればするほど、自分の体に一本の息の柱が立ち、体の軸がしっかりし、いらないリキミが取れ、自然体で生きていけます。
自然体で生きていけば、呼吸が深くなり、エネルギーが湧いてきます。
毎日少しずつコツコツと自宅 DVD で、私と一緒に丹田・腹筋・横隔膜・肺筋とつながるインナーマッスルを鍛え続け、この世に一つしかない自分の美声を、息とともに豊かにしてください。
またいつか、会員全体で集い合唱できる日を、楽しみにしています。
どうか肺機能を高め、肺を常に健康に保てる丹田式発声法が、コロナウイルスから人々を
守ることができますように、祈っています。

2021、4、10 門前 啓子