H.M様
私は、門前式発声法を始めてから丁度7年半になります。お陰様で、今、とても充実した楽しい日々を送っております。
当初は、週末になると声が出なくて、息を通す為に通っていました。もちろん、いつか歌が唱えるようになりたいと思って入会したのですが、そんなことは夢のまた夢でした。それでも、習い始めて数回位の時に、O先生から「これは、きれいなソプラノになりますよ」と言っていただいた事が、半信半疑ながらも希望でした。
そして今は、本当にコーラスのソプラノ・パートで唱っています。コーラスを始めたのは、昨年の2月で、ソプラノに振り分けられた時は、間違いではないのかなと思っていましたが、ヴォイストレーニングを続けながら、何とか高いソあたりも今は気にせずに唱っています。コーラスを通して、たくさんの友達ができ、60才を過ぎてから部活が始まったようで、毎日が楽しいです。
それから、もう一つ、私には大きな変化がありました。レッスンを始めた頃は息が浅く、丹田辺りで呼吸をするってとても難しい話だと思っていましたが、毎日楽しいし、リラックスできるので通っているうちに、今では、日常的に丹田辺りで息をしています。もちろん、肺で息をしているわけですが、自分の意識が常にその辺りに在るようになりました。そうすると、自分がすごく解放されたみたいで、自分自身を肯定的に受け止められるようになりました。実は、この門前式を始めた時は、私は小学校の教師をしていまして、かなりのウツ状態だったのです。その苦い記憶に正面から向き合うのが、とても嫌でしたが、今は、静かに受け止めることができますし、日々の自分の失敗や欠点を素直に認められるようになったと思います。「まあ、明日は少し良くなろう」位の明るさです。
ついでに、姿勢も良くなり、以前は猫背にTシャツは似合わないと敬遠していましたが、最近は、着るようになりました。
たくさんの良いことをいただいて、とても、感謝しておりますので、お手紙を書いてみました。
両先生ありがとうございます。
門前 啓子
長野県からO先生のご自宅まで、毎月レッスンに通ってくださっているさんより、お手紙を頂きましたので、ここでご紹介させて頂きます。
O先生のお宅は、郊外で自然豊かな地ですので、Hさんのku-ku-の声で、いつも同じ鳥が応答して鳴き出すそうです。その澄んだ声は、長野県のコーラス仲間でも評判で、お友達から呼吸法だけでもいいから教えてほしいと頼まれるそうです。長野県は、芸術に親交深い土地柄ですので「種まき」のお手伝いをして頂ける日も近いのでは…と期待しています。
「声・心・体を育てる呼吸法と発声法」という長いネーミングで伝え出したこの発声法を、三位一体でご自身の体得した体験談として寄稿頂いたこと、心より感謝いたします。