目指していた歌を届けられた喜び

S.M様

私は、地元の公民館でコーラスグループに所属し、楽しく歌を練習しています。昨年、私達のコーラスの指導者が、丹田式発声法に出会い、教室に通い始めました。

楽しいけれど、思うように自由に歌えない私は、先生が通われている発声法の教室についていきました。
始めは、門前先生の魔法にかかったような気持ちで、音階のアイロンがけを経験し、その自然さに驚きました。以前から「腰、下半身はどっしりと。上半身はリラックス。中に筒があるように」と指導は、受けていましたが、今ひとつ安定せず悩んでいました。丹田式発声法練習の回を重ねるごとに息の事がわかってきて、喉で歌うのではなく、丹田に意識をおくことに慣れてきました。

コーラスグループからもメンバーが数人教室に通って発声法を学び始め、少しずつ私達の歌が変わってきました。練習後もあまり疲れなくなり、無理に高音を出そうとして声がひっくり返ったり、りきんできつい声を出したりすることが減ってきました。何より皆の声の方向がそろった為か ハーモニーがまとまってきました。

先日、皆で丹田式発声法を意識して練習している曲で、合唱の大会に出場しました。まだ、発声法を会得できているわけでないので、どれだけの歌が歌えるのか、会場に伝わるのか、不安でしたが、今までのところを聴いてもらおう、という気持ちでした。
その結果、審査員の作曲家・声楽家・合唱指導者の先生方から、「自然で柔らかい声」「まったくストレスのない声」「音楽性を感じる」「あたたかいコーラス」「いい音楽をありがとう」との好評をいただき、未熟ながらも、目指していた歌を届けられた喜びでいっぱいになりまいた。
まだまだ、丹田式発声法の練習を始めて日が浅く、スタート地点に立った所ですが、コツコツとしっかり身につけていきたいと思います。

門前 啓子
S.Mさんは、H.H先生(体験談はこちら)の合唱団員のお一人です。
合唱指導者が、発声のメカニズムを体得され、ご自身も研鑽を積んで来られた分だけ、その合唱団の声の質が向上します。この発声を学び始められて、まだ1年も過ぎていないのに、審査員の講評が今までとは全く違ってとても好評だったとは、すばらしい指導者だと思います。歌う側が楽しむだけの合唱から、聞く側の心がいやされる合唱へと昇華するには、正しい発声で共鳴しあうことが一番大切です。声が一つにとけ合い、心が声に乗って人の心に、感性に、悟性に、響いてくるからです。
日本の合唱の質を上げるのに、この発声法がお役に立つ日を夢みて、コツコツ広げてまいります。勇気を頂きありがとうございました。